第283章従順な夫

「俺はフィン。エイデンの弟だ。どうした? 名前は? おまえは先に帰ったほうがいい。エイデンはいない。あいつと話が済んだら、おまえが探しに来たって伝えておく」

フィンは、こいつが技術の才があるらしいと聞いていたので、態度を少しだけ改めた。

もちろん、ほんの少しだけだ。

生まれついての優越感みたいなものを、こいつは持っている。

ロニーは、フィンの見下すような態度がどうにも気に入らなかった。

エイデンにもそういうところはあるが、あいつは上手く隠す術を知っている。

いずれジョンソン・グループを継ぐ男なのだから、当然といえば当然だ。

ロニーは、相手がビアンカの兄だということを思い出して、ぐ...

ログインして続きを読む